Gallery

2021-2022シーズン 中断期間企画 全選手スタッフインタビュー Vol.6

■小宮山友祐 監督

収録時期:10月中旬

++まず、中断期間前の試合や練習など、全体を振り返ってみていかがですか。++

 

コロナ禍ということで、正直思うような練習ができなかったというところはあった時間でした。ただ、結果として良い成績を出すことができなかったということを、思うように練習ができなかったというところにリンクさせるのか、もしくは自分たちの力が足りなかったというところにリンクさせるのか。そこはこれからの中断期間明けの試合で問われてきます。この中断期間中は、なぜ前半戦で勝つことができなかったのかというところに目を向けて、そこに向けたトレーニングを積み重ねてきました。特に攻撃の部分については、これまで物足りなさを感じていたので、いろいろな角度から刺激を与えてトレーニングを行い、得点力不足を補うというところを重視してきました。

 

 

++今後、より若手選手たちの存在が大きくなってくると思います。どのようなことに期待していますか。++

 

今までは強化指定組も2種登録組も、どこか他人のようなところがあったとは思いますが、少しずつ顔つきも変わってきました。各々がトップ選手であるということに自覚を持ち始めているのではないかなと、表情から感じられるようになってきました。あと足りないのは、自分たちがこのチームを勝たせるというメンタリティのところです。もちろん、技術であったり戦術理解度というところは高いからこそ、このカテゴリーにいるわけで、今足りないのは絶対に試合に出るという意欲であったり、そういった部分での物足りなさというものは感じています。

先日、フットサルワールドカップを観ていても、世界的に20歳というのは若くはない。まだまだ浦安の若い選手たちには成長してほしいですし、成長のためにも試合に出ることは必要です。ただ、その試合に出られるレベルに上がってきていないということ、絶対に使いたいと思えるところまでには、まだまだ足りないなと感じています。とはいえ、やはり伸び代はありますし、成長速度は早いですし、大きな期待もしています。アンダー世代の日本代表に選ばれている選手も何人かいますが、これからはアンダーではなくて、フル代表に呼ばれるようになってほしい。これからの日本フットサルを背負って立つ存在なので、もちろん期待しています。

 

 

++最後に、中断期間明けからの今シーズン残りに向けて、意気込みをお願いします。++

 

本当に勝つしかありません。一つずつ、自分たちの力を信じてやっていくしかありません。選手たちも、私も、スタッフも、誰一人としてこの順位に満足している人はいないですが、内容はどうであれ、結果がすべてです。結果を出さなければ自分たちは評価されないということはわかっているので、まずは目の前の試合、一つひとつ、勝っていくことだけ。それだけに注力していきます。また、そのために、目の前の練習、目の前の試合、そういったものを日常から見直していかなければ、簡単に勝てるリーグではありません。自分たちはどこを目指しているのか。私自身も選手たちに言うのですが、プリメーロにいること、Fリーグのピッチに立つこと、日本代表に入ること、それらに満足するのではなく、日本代表としてピッチに立って、ワールドカップで活躍する。そういったところを目指してほしいと思っています。

あくまで選手キャリアのなかの通過点として、このチームで、このクラブで、何ができたのか。結局のところ、弱いチームから日本代表に呼ばれることはありません。それは当たり前のことです。現状として、このチームから日本代表に呼ばれる選手がいないということ、それがこの厳しさを表しています。そのチームを勝たせられる選手がいれば、自然と日本代表選手は生まれてきますし、今の選手たち全員に、チームを勝たせられる選手になってほしいと、強く思っています。そういった期待には結果で応えてほしいですし、私はそういった機会を選手たちに与えたいです。成長と結果、その両方が伴えば、中断期間明けの後半戦に向けて、このクラブにとって良いものが手に入るのではないかと思います。成長と、結果のどちらかではなくて、その両方。これから大事なことです。

 

 

■新造邦明 コーチ

後日、掲載予定

 

 

■橋谷英志郎 GKコーチ

収録時期:10月上旬

++今シーズンのゴレイロ陣というのは、これまでとはまた異なる関係性にあるように思いますが、いかがですか。++

 

そうですね。クオリティとしては完成された3選手が揃っています。それぞれに強い持ち味や特徴というものがあるので、どの選手を起用するか、対戦相手に応じて選ぶことができます。これは完成された3選手が揃っているからこそできることであり、これまでにはあまりなかったことかもしれません。

 

 

++最近はフィールド陣と橋谷GKコーチが話しているシーンをよく見かけます。どのようなことを話されているのですか。++

 

具体的には、セットプレーのところを中心にフィードバックしていますね。これは普段の練習中をはじめ、公式戦でもそうしていますし、(小宮山)友祐さんが僕に任せてくれています。ミーティングなどでも、状況に応じてどのセットプレーを選択すべきなのか、どの順番でチョイスしていくのか、さらにそれを継続するのか変更するのか、どのようなオプションを追加するのかなど、細かなところまで落とし込むようにしています。 特に試合中はセットプレーコーチのような形で、任せてもらっている部分が大きくなっています。実際、試合中に映像をベンチで見ることができるという僕らならではの強みがあるので、どの順番でどのセットプレーを選択するのか。そういったところに活かすことができています。ハーフタイムにはセットプレー時の映像をロッカールームで見せながら、第1ピリオドにおける相手の対応を踏まえて、さらに継続させていくのか変更するのか。そういったところはコントロールさせてもらっています。

もちろん、通常の定位置攻撃であったり、全体のゲームの流れというところは監督である友祐さんがコントロールするなかで、その一部を分業するような形で連携することができています。また、映像というところについて言えば、最近は日々の練習のなかでも、すぐにフィードバックできるような仕組みを作っています。それもまた、僕らだからできることだと思います。

 

 

++橋谷GKコーチは多くのカテゴリーに携わっておられますが、このクラブ全体はどのように映っていますか。++

 

まず、育成というところについては、現在のような体制を整えてから6年くらい経過しました。かなり地盤が整ってきたのではないかなという印象です。その環境のなかで育ってきた選手たちが、テルセーロからセグンドに昇格したり、(宇野)伊織のようにプリメーロにも登録されていたり、そういった明確な結果が出始めています。そういった意味では、クラブとして今後さらに楽しみな要素だと思います。 ラス・ボニータスについては、10名近くの選手が日本代表に呼ばれているような、まさにタレントが揃っているチーム状況です。そのなかで、米さん(米川正夫監督)や司朗くん(茨木司朗コーチ)がコントロールしています。そう考えると、チャンピオンを獲らなければならないという強い責務のあるカテゴリーですね。一つひとつの試合において、絶対に勝たなければならないというプレッシャーもあります。 そういったなかで、厳しいリーグを闘うプリメーロ。僕自身は、他カテゴリーではゴールキーパーコーチとしての役割がメインですが、このプリメーロではフィールドにも幅を広げながら、とても楽しく関わらせてもらっています。現状として望んでいる順位ではないのは間違いないわけで、中断期間明けの後半戦に向けて、これまで積み重ねてきたものが形になってくれば、また結果も変わってくるのではないかと思います。

 

 

■秋山諒 トレーナー

収録時期:10月上旬

++まずはじめに、秋山トレーナーの仕事内容というものを簡単に教えてください。++

 

メインとしてはスポーツトレーナーです。選手たちのケア、リハビリ、障害予防をメインとしています。あとは、クラブスタッフとしての役割として、公式戦時のあらゆる手配であったり、ホペイロ(用具係)のような役割もしています。

 

 

++秋山トレーナーご自身、このクラブに携わり始めて3年目。今のチームはどのように映っていますか。++

 

そうですね。僕はアルベルト・リケル前監督、最後のシーズンから関わるようになりました。今シーズンは小宮山監督体制になって2年目。選手たちの入れ替えもあり、昨シーズンからは滝田選手、今シーズンからはガリンシャ選手をはじめとする特徴の濃い選手たちが加入しました。こうしてピッチ外から見ていても、攻守ともに強化されているなという印象です。僕自身は、フットサルの戦術であったり技術であったりについて詳しくはありませんが、特に ”滝田学” という選手の存在は大きいのではないかと思います。代表も経験していますし、一つひとつの言葉に重みがあります。そういったなかで、昨シーズンからは特に、コミュニケーションというところ、意思疎通というところが増えるようになってきました。小宮山監督を中心に、年齢上下関係なく様々な選手たちから要求が出るようになっていますし、とても良い雰囲気なのではないかなと思います。

 

 

++トレーナーとして、今シーズンのチーム全体のコンディションはいかがですか。++

 

今シーズンは本当に大変なスタートでした。これは他のチームも同じかもしれません。コロナ禍というところで、ピッチ内外において様々な配慮が必要でした。場所も、時間も、コンディションも。とはいえ、トレーナー目線から言えば、コンディションを維持するために必要なオフ期間を設けることができたことは、この状況下のなかでは良かったことかもしれません。

 

 

++秋山トレーナーご自身、この仕事において特に意識していることはありますか。++

 

僕の場合は、コロナのないシーズンを過ごしたことがなかったので、最初は全く右も左もわからないという状況でした。ましてや、クラブスタッフとして、トレーナーとして、ホペイロとして、これらをワンオペでまわすキツさはあります。しかし、プレーにもゴールにも結果にも、選手や監督やコーチとともに一喜一憂できますし、そういったチームの様子というものを間近で見ることができています。だからこそ、できる限り、選手たちにストレスをかけないようにしています。これは仕事柄でもありますが、様々な物事に対して予測をしておかなければならないので、選手たちをどう輝かせることができるかというところは常に意識していますね。

 

 

++秋山トレーナー含め、これからチームとして目指していくことを教えてください。++

 

残りのシーズン、一番良い形で終えることができること。それがチームとしての目標になってきますね。また、メディカルチームとしては、このチームから離脱選手を出すことなくシーズンを乗り越えること。それが命題になってきます。これだけ高い強度においては避けられないアクシデントもありますが、しっかりと防ぐことができる怪我もあるので、個人的にはそういった面でもチームに貢献したいと思っています。